2024.02.14
こんにちは院長久保です。
今日は初診の患者様からよくいただく「ハリを打つとき痛くないですか?」というご質問にお答えしようと思います。
また最初に結論を書きますね。
「ちょっとチクっとするときもあるけど、皆様が想像してるより全然痛くない」
です!
以下、理由を書いていきますので、よろしくお願いします。
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日本の鍼灸治療は「管鍼法(かんしんほう)」と言われ、江戸時代に杉山和一先生が確立された方法が主流となっています。
これは、丸い筒状になった管(鍼管と言います)の中に針を入れて、管をカラダに押し当てる間に針をトントンと軽くたたいてカラダに刺していくやり方です。
鍼管の圧をカラダに感じている間は触覚が分散するのでハリの刺入がよく分からない、というめちゃめちゃ優れた方法です。
でも、たまに痛点が集中している部分(毛穴とか)に針先が当たってしまうときはあって、その時はチクっとするときがあります。
それは僕のせいです。ごめんなさい。
一説によると杉山和一先生はハリがめっちゃ下手やったらしくて、どうやったら痛くないように出来るかを考えた末に、管鍼法を編み出したらしいです。
天才です。
で、鍼管を使うことで副産物的な変化が現れます。 それは、日本の針がどんどん細くなっていったということです。
それまでは中国より伝来した太くかたい針を使っていたのですが、管鍼法が確立されてからは筒がガイドの役割を果たすことから、しなるぐらい細い針でもカラダに刺せるようになりました。
それでさらに痛みを感じにくくなるんですね。
以前来院されていた中国人留学生の患者さん、最初ハリは痛いからイヤだ!っておっしゃってたんですが、試しに打ってみたら日本の針は痛くないって喜んでくれました。
中国では鍼管を使わないかたい針しか打ったことなくて「ハリは痛い」ものだと思い込んでいたので嫌がってたとか。
なので、日本の針を見せた時びっくりしてましたね。
細!!ってなってた。
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というわけで、めっちゃ長くなってしまいましたが、僕たち鍼灸師は「患者様に痛い思いを感じさせずいかに体調を取り戻していくか」に全力をあげながら日々施術に頑張っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
引き続き患者様からのご質問どしどしお待ちしております! よろしくお願いいたします!
院長 久保