2024.02.29
こんにちは院長久保です。
今回は
「ハリを使いまわしたりとかしていないですか?」
「使い捨て針とキープ針どちらのほうが良いですか?効き目は変わりますか?」
という二つのご質問にお答えしますね。
2024.02.14
こんにちは院長久保です。
今日は初診の患者様からよくいただく「ハリを打つとき痛くないですか?」というご質問にお答えしようと思います。
また最初に結論を書きますね。
「ちょっとチクっとするときもあるけど、皆様が想像してるより全然痛くない」
です!
以下、理由を書いていきますので、よろしくお願いします。
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日本の鍼灸治療は「管鍼法(かんしんほう)」と言われ、江戸時代に杉山和一先生が確立された方法が主流となっています。
これは、丸い筒状になった管(鍼管と言います)の中に針を入れて、管をカラダに押し当てる間に針をトントンと軽くたたいてカラダに刺していくやり方です。
鍼管の圧をカラダに感じている間は触覚が分散するのでハリの刺入がよく分からない、というめちゃめちゃ優れた方法です。
でも、たまに痛点が集中している部分(毛穴とか)に針先が当たってしまうときはあって、その時はチクっとするときがあります。
それは僕のせいです。ごめんなさい。
一説によると杉山和一先生はハリがめっちゃ下手やったらしくて、どうやったら痛くないように出来るかを考えた末に、管鍼法を編み出したらしいです。
天才です。
で、鍼管を使うことで副産物的な変化が現れます。 それは、日本の針がどんどん細くなっていったということです。
それまでは中国より伝来した太くかたい針を使っていたのですが、管鍼法が確立されてからは筒がガイドの役割を果たすことから、しなるぐらい細い針でもカラダに刺せるようになりました。
それでさらに痛みを感じにくくなるんですね。
以前来院されていた中国人留学生の患者さん、最初ハリは痛いからイヤだ!っておっしゃってたんですが、試しに打ってみたら日本の針は痛くないって喜んでくれました。
中国では鍼管を使わないかたい針しか打ったことなくて「ハリは痛い」ものだと思い込んでいたので嫌がってたとか。
なので、日本の針を見せた時びっくりしてましたね。
細!!ってなってた。
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というわけで、めっちゃ長くなってしまいましたが、僕たち鍼灸師は「患者様に痛い思いを感じさせずいかに体調を取り戻していくか」に全力をあげながら日々施術に頑張っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
引き続き患者様からのご質問どしどしお待ちしております! よろしくお願いいたします!
院長 久保
2024.02.02
こんにちは。院長久保です。
これから新企画として、患者様から寄せられた身体についてのご質問・ご相談について、当ブログにてお話ししていこうと思います。
初回は「腰が痛くなった時に温めるか?冷やすか?」です。
最初に結論を書くと「急に痛くなった時は、冷やす。慢性時や動き始めが痛いときは、温める」。
これです!
以下にその理由を書いていきますが、お忙しい方は読んでいただかなくてもOKです。
上記を守っていただければ、なぜそうなのかを知らなくても、大丈夫です。
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では、詳しく書いていきましょう。
腰痛はざっくり分けて「急性」「慢性」に分けられます。
どちらも血行を良くした方が早く良くなるのですが、問題は「炎症の有無」です。
当院でもよくみられる「ぎっくり腰」は急性の痛みになりますが、これは腰の筋肉・筋肉の骨盤付着部・椎間関節などへ急激に負荷がかかって炎症が起きることで痛みが起きます。
局所に炎症が起きていると、その部位に熱感や腫れが生じ、また炎症物質が体内に放出されて痛みを感じます。
この時に血行を良くしようと温めたりすると、炎症物質も増えてしまうので痛みが増してしまいます。
なので、急性の痛みの場合は一旦痛みが落ち着くまでは、冷やしてやった方が良いです。
急性の炎症物質が引いた後や慢性的な痛みの場合は、先ほども書きましたように血行を良くした方が治りが早くなるので温めたほうが良いです。
血行が悪くなると筋肉や靭帯の柔軟性が低下してしまい、それが原因で痛みが持続してしまうので、しっかり温めて血行を良くしてあげましょう。
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これらは「腰そのものに原因がある痛み」について簡単にまとめていますが、中には内臓疾患や心身の症状として腰痛が出てくることもありますので、100%このとおりとはならないのでご留意ください。
当院の鍼灸施術においても、症状の問診や施術後の経過などによって、鍼灸が適用でないと思われる場合には医科にご紹介することがあります。
安心して鍼灸施術を受けていただけるように、患者様と向き合いながらともに健やかな身体作りを実現したいと考えています。
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今後も皆様から寄せられたご質問について書いていきたいと思いますので、よろしくお願いします。
院長久保
2019.01.30
こんにちは。院長です。
以前より肩こり・腰痛・座骨神経痛でご来院されている患者さんより、「左親指の関節がガクガクするんやけど、関節外れてるんやろか?」と心配した表情でご質問いただきました。
脱臼だったらえらいこっちゃと診させていただきましたところ、脱臼ではなくバネ指の症状でした。
バネ指とは弾発指ともいって、掌の痛みとともに、指を曲げるための腱が張れたり、腱の通り道が狭くなったりして指の曲げ伸ばしでひっかかるという症状が特徴的です。
この患者さんは親指の関節がカクカクとひっかかっていたので、掌のここの部分(IP関節と言います)に炎症があるのでひっかかるんですよ、とご説明させていただき鍼灸施術・低周波施術およびテーピング施術を開始しました。
先日2回目の施術直後に「うわあひっかからなくなった!動かしても痛くない!」とニコニコしていただき、とても嬉しくなりました。
とはいえ、積年の疲れが溜まっての症状でもあるので、無理はなされないようにして下さいねとお話しさせていただき、引き続きご来院のご予約をいただきました。
以前右の親指でも同様の症状があったとのことで、「これやったら以前の時も診てもらえば良かったなあ」と仰っていましたが、これもご縁のことですので、思い立ったら吉日ですからこれから頑張っていきましょうね、お話しさせていただきました。
調子が良くなったよと仰るお顔を拝見するのが、鍼灸家としてなにより嬉しいことですね。
これからも頑張るぞ!と新たに力をいただきました。
2018.10.31
久々のブログ投稿となります。
今日で10月も終わりなのですが、今月の印象としましては「仙腸関節からの痛み」を訴える方が増えている印象でした。
仙腸関節というのは、骨盤の後面にある仙骨と腸骨の連結部分で、他の関節と違ってほんのわずかしか動かないのですが、腰や股関節を構成する重要な筋肉や神経が近辺を通っているので、大事な関節となります。
とくに座骨神経の出口になる「梨状筋下孔」というのがあって、仙腸関節への負担が増大すると、ヘルニアや脊柱管狭窄などの異常がなくても、脚のしびれ感が出てきたりします。
レントゲンに映らないので、痺れているのにとくに異常なしとなってしまう方もいらっしゃるようです。
当院のサイトを見て腰痛・神経痛を訴えておいでになる方が多いのですが、仙腸関節に対してダイレクトに施術することで痛みや不安感を改善できるように頑張っております。
腰痛・神経痛はもちろん、その他の症状でもお困りのことがありましたら、遠慮なくご相談くださいませ。
2018.09.21
先日、口内炎が出来たと娘から報告がありました。
どうも定期テストが近いようで、集中出来ないので困っているとのこと。
口の中を見てみると、下唇の内側に小さなアフタがぽこり。
アフタって小さいですけど痛いんですよね。
で、こういうときは細く捻ったモグサをダイレクトにお灸します。
口の中は、味覚を感じたり知覚過敏になったりするので敏感なように思いますが、案外お灸の熱さには耐えられるのです。
実際、娘も最初はおののいていましたが、意を決して一回お灸すると「あれ?それほど熱くない」。
そこから5回ほどお灸をすえましたら「痛くなくなった」。
これだけで施術は終了です。
次の日の朝に「(口の中の)痛みどう?」と聞いてみたところ「聞かれるまで忘れてた」とのこと。
う~む。
自分ですえておいてなんですけれども、お灸の力は本当にスゴイです。
口内炎の塗り薬もありますけれども、唾液で溶けてしまいますからなかなか時間が掛かりますよね。
そんなときにこそ「お灸」の力で早く治しましょう!
女子高生でも耐えられるほどの熱さですから全然大丈夫です。
お悩みの方はご来院の際に院長までお伝えくださいね♪
2018.09.17
最近「脊柱管狭窄症とお医者様より診断を受けました」とおっしゃる患者様がたくさんいらっしゃいます。
脊柱管狭窄症は、加齢によって腰椎が変形し、脊髄神経の通り道が狭くなる状態のことをいいます。
姿勢をまっすぐしていると背骨の中で神経が圧迫されるので、脚に神経痛症状が出ることが多くなります。
その神経痛症状が出ている時に、姿勢を前屈みにすると脊髄神経の通り道がわずかに広がり下肢に広がるビリビリ感が和らぎます。
これを「間欠性跛行」といいます。
「間欠性」というのは「間がある」、「跛行」というのは「足を引く」という意味で、「(しびれなどにより)歩いている間に足を引く」という状態を表している単語です。
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もう一つ、脊柱管狭窄症になると、姿勢を良くした状態を続けるとしびれが出るので、身体を前屈みにして庇うことが増えます。
そうすると、腰や背中の筋力を必要以上に使ってしまうので、疲労が蓄積して腰の痛みが出ることがしばしば見られます。
腰痛が付随的に出てくることがあるので注意が必要です。
鍼灸施術が脊椎の変形を治すことはありませんが、周辺にかかる負担を軽減することで良い姿勢を楽に保てるようになり、結果的にしびれ感や腰痛の症状を軽減させることを目的に施術をしております。
脊柱管狭窄症からくる腰痛や脚のしびれ感にお悩みでしたら、ぜひ鍼灸施術をご検討ください。
2018.09.10
先日、往診先の患者さんがテレビ体操で腰を痛めてしまったので気をつけてくださいね、という記事をかいたところなんですが。
昨日テレビ番組で、相撲の「四股」を踏んだり「土俵入り」の動きをすると健康に良いですよ、というのをやっているのを見た我が連れ合い。
子供と一緒に画面を見ながら一所懸命やって「なかなかしんどいねえ」なんて言い合ってたんですよ。
そしたら、しばらくしてから聞こえてきました。
「あいたたた」
どうやら腰と股関節を痛めてしまったようで。
あー。いわんこっちゃない。
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このように、その時に「イタッ!」とはならずに、後から痛みが出てくることもあるので注意が必要です。
テレビ画面には「無理をしないでください」と出してはいますが、何度も書きますけれどもテレビはなんの責任もとってくれません。
その時は大丈夫だと思っていても、特に古傷があったりすると後から痛むことがあります。
それからテレビは、急に情報が流れはじめることが多いので、準備運動不足で初めての動きにトライしてしまうことが多くなりがちです。
本来はちゃんと準備運動していれば、連れ合いも腰と股関節を傷めることはなかったはずなのです。
本当に、くれぐれも気をつけてくださいね。
無理しちゃダメですよ!!
2018.09.03
おはようございます。院長です。
毎朝、出勤してすぐに施術院の周りを掃除するのを日課にしています。枯れ葉や吸い殻を箒で集めたり、看板・窓ガラスや玄関の拭き掃除をしたり。往診用のバイク掃除もします。
特に月曜日はお休みを一日挟んでいるので、ちょっと丁寧に拭き掃除をします。
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それで、今朝拭き掃除をしながら不意に思い出したこと。
ミツコ先生の思い出です。
ミツコ先生は、もうずいぶん前に患者さんのご紹介でおいで下さった美容師の先生で、主に立ち仕事から来る腰痛をきっかけにご来院され、腰痛が善くなってからも、定期的に身体のメンテナンスに通ってくださっていました。
北陸地方から大阪に出てきて美容院を経営なさっていて、当院に鍼灸治療に通ってくださるようになってから、僕もミツコ先生に髪を切ってもらうようになりました。
僕が施術しているときも、髪を切ってもらっているときも、本当に色々なことを教えていただきましたが、一番印象に残っているのが「掃除の大事さ」です。
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「先生、掃除ちゃんとしてる?」
なにかの会話の時に、ミツコ先生から尋ねられました。
僕たちはお互いに「先生」と呼び合っていたのでした。
「うん、まあ、ぼちぼちやってます」
正直言って、その時はそれほど掃除についてこだわりがなくて、実のところスタッフに任せきりだったのです。
「先生、窓とか看板とかは毎日綺麗にせなあかんよ。特に看板はお店の顔やからね」
僕はスタッフに任せきりだったのを恥ずかしく思いました。
きっと、ミツコ先生はあまり綺麗でないウチの看板を見て、教えてくださったんだと思いました。
「分かりました.気をつけます」
それから、朝に玄関周りをちゃんと見るようにし始めました。
それは今でもずっと続いている日課です。
僕が掃除出来ないときは、スタッフの先生がきちんとしてくれるので、看板や窓はいつもピカピカです。
当たり前といえばその通りなんですが、これからも続けていこうと思います。
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今はもう、ミツコ先生もご紹介くださった患者さんも鬼籍に入られてしまいました。
そのため、お礼を申し上げることが出来ないのですが、こうやってふと思い出すことで、感謝の念を持ちづけることができることを嬉しく思います。
ミツコ先生ありがとうございました。
これからも頑張ります。
2018.08.27
今日ご連絡をいただいて往診に伺った先でのこと。
腰痛で歩けないとのことで原因をお聞きしましたら、テレビ番組で案内されていた体操をやってみたら「あいたっ!」となり、そこから動けなくなってしまったということでした。
実は、こういうことはちょくちょくあります。
自分では大丈夫と思っていても、意外と負担のかかる動きだったために傷めてしまったという患者さん。
テレビ放送では「決して無理はしないで下さい」と言いますけれども、テレビの前にどの程度の人が居るのか分かっているはずはありませんし、なにかあっても責任をとってくれるわけではありません。
ですので、どうしても視聴者側で判断をしなければいけないのですが、比較的意欲のある高齢の方の場合に「これぐらい大丈夫」と思ってちょっとばかり無理をなさるということがあるのです。
高齢になると一度傷めるとなかなか治りにくくなりますし、患部を庇うことで新たに痛みが出てしまういわゆる「かばいたみ」を引き起こすこともあるので、注意が必要です。
もちろんチャレンジ精神があるということはとてもいいことなので、周りから「アレだめコレだめ」というように制限をかけてしまっては良くないので、ご家族がいらっしゃる場合は一緒に取り組んでみるなどの工夫をしてみる、などの対策がよいのではないかと思います。
お一人暮らしの方の場合ですと一緒に体操をするというのは難しくなりますが、たとえば訪問介護ヘルパーさんやケアマネージャーさんと連携をとりながら、無理のない日常生活を過ごしていただけるようにお話をしながら施術を行うように心がけています。
テレビ体操が悪いというわけでは決してないですし、それをやってみようとする患者さんが悪いわけでもないので、どういうことをするとどうなるからこれからはこうしましょう、というように生活に関わっていければな、と思っています。
今日お伺いした患者さんは施術後少しマシになったとおっしゃっていましたが、快癒までにはまだ少し施術をする必要がありますので、引き続き頑張っていこうと思います。
2018.08.19
本日、3年ぶりにコースに出てきました院長です。
前回は140という凄すぎるスコアをたたき出してしまい、ちょっと萎えてしまって期間が空いてしまいましたけど、今回はそれなりに課題をもって練習に取り組んだおかげかどうか、out62・in51で113というスコアで上がることが出来ました。
嬉しいですねえ。
とくに後半崩れそうなところで踏ん張れたのが良かったですね。これからは続けていければなと思っています。
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さて腰痛のお話しですが、18ホールをストレートで回ると体幹を支えるインナーマッスルに疲労が蓄積してくるのが実感できます。
ゴルフスイング、特にドライバーにおいては、体幹を前傾させた状態を保ちながら回旋をさせる必要がありますが、疲れが溜まると体幹の芯がブレてしまい、それをカバーするために腰の表面の筋肉で「身体を引き上げながら回す作業」をしなければなりませんから、どうしても腰痛が起きやすくなります。
さらに、安定性が低くなるために集中力が下がりやすくなることから、スコアメイクが難しくなりさらに疲れが蓄積するという悪循環が起きがちです。
日頃から体幹をしっかり鍛えておくと同時に、身体のコリ感を事前に取り除いて血行をよくしておくことで、ラウンドで疲れにくい身体を作っておくことが大事になります。
どうしても「日頃の仕事でなかなか練習できなくて、さらに疲れを抱えたままでコンペに出ざるを得ない」という状況になりがちですが、大事なコンペだからこそ身体のケアをしっかりしておかないと、折角のゴルフが楽しく出来ないですよね。
ゴルフは、楽しく、真剣に。
そのためには日頃のケアが大事です。
練習の合間に鍼灸治療で身体の疲れを取り除いてみてはいかがでしょうか?
僕はこれからそうしようと思っています。
2018.08.07
先月半ばから久々にゴルフの打ちっ放しに出かけるようになった院長です。こんにちは。
当社のスタッフに誘われてほぼ3年ぶりくらいのスイング、なかなか上手く当たりません。
それはそうですよね、3年前も当たっていなかったのに練習を止めたら飛ぶようになったなんていうことがあったら、誰も練習なんて行きません(笑)。
そしたら早速今月19日にラウンドすることになって、これはもうエライコッチャ練習に励まねばと思っています。
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最初はレッスンを受けた方が絶対に良いよと周りから言われたので、4年前に初めてクラブを握ったときにはレッスンプロに基礎から習いました。
アプローチはまあまあなんとかなったような感じなのですが、ドライバーがスライス回転で右に飛んでいくのが修正できずにレッスン終了となりました。
ま、これは僕の都合で終了となったのですが、先生から一貫して指導されていたのが「テイクバック時に左肩を入れすぎないように・右膝から外に力が逃げないように」「スイング時に身体を左に流さないように」というようなことでした。
で、これを忠実に守ろうとして、僕の身体がどうなったか。
もう腰が痛くてしょうがない。
特に起床時・動き始めが激痛で酷いものでした。
なにしろ朝痛いのが目に見えているので、夜布団に入るのを気が重く感じてしまうくらい苦痛だったんです。
クラブを振り上げた際、左肩を入れず右膝を逃がさずというようにすると、腰に負担がもの凄くかかるのが自分でも分かります。
腰椎とそのまわりのインナーマッスルに負担がかかっているわけです。
当時はコーチに言われるがままにクラブを振っていましたが、あの痛みを知っている今ならストレッチと準備運動の大事さ・日々の治療の大事さを、強く強く感じているので、スタッフの先生にしっかりケアをしてもらって、練習を進めていきたいと思っています。
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まだまだゴルフは再開したばっかりなので上手くなるには練習あるのみなのですが、鍼灸の治療家としての視点ももちながら取り組むことで、ゴルファーの患者さんとしっかりコミュニケーションをとれるように頑張ろうと思っています。
机上の理論と実際の動きをしっかりリンクさせられるように頑張ります!
2018.07.31
先日来院された患者様からのご相談で、更年期での腰痛についてご質問がありました。
更年期には月経不順などの婦人科症状とともに、身体の火照り・腰や背中の痛み・なんとなく具合がよくないなどの不定愁訴がみられることがあり、これはホルモンバランスが崩れた事による自律神経失調からくる症状とみられています。
鍼灸施術は、身体自らが正常化させようとするのをサポートするのがとても得意なので、ホルモンや自律神経のバランスが崩れを整えることのお手伝いができます。
この「正常化させようとする能力」のことを「ホメオスターシス」といい、熟語で書くと「恒常性・恒常化」となります。
腰の痛みの原因は多種多様なので、性別・年齢によって様々な違いがありますが、当院では患者様の訴えをしっかり聞かせていただいて、患者様に合った施術が出来るように心がけております。
多種多様な原因にたいして、いろんな角度で鍼灸施術というアプローチで少しでも身体の調子が整えられるように務めています。
「ともに考え・ともに治す」というスローガンに恥じぬようこれからも頑張ってまいります。
2018.07.23
先週末に、公益社団法人大阪府鍼灸師会・理事地域代表者一泊研修会が京都で開催されましたので行ってまいりました。
研修会では、当院のある枚方市と淀川を隔てた北側にある茨木市が「日本鍼灸発祥の地」ということで大変な盛り上がりをみせている状況のなかで、京都大学人文科学研究所の武田時昌教授によるご講演を拝聴することができました。
武田教授は「中国伝統科学の思想史的考察」をご専門にされていて、中国より日本に伝わった医療の文献に大変精通していらっしゃるスゴイ先生です。
聞いたことがある話も初めて聞く話も、たくさん興味深く伺ったのですが、ぼくが一番「あ、そうなんだあ」と思ったのは、「先にお灸が発達したあとに、鍼治療が発展した」という部分。
古来中国で発展してきた医学において薬草・湯液による治療から派生した灸療法が先に発展して、それからあとに「なんらかが起きて」、鍼療法が発展したとのこと。
そう言われるとモグサの原料であるヨモギは、古来から知られている重要な薬草の一つでありますから、確かに針作成の技術よりも薬草から成分を抽出する技術の方が、シンプルな分だけ先に発展しそうな気がします。
当院でも、ぎっくり腰のような急性の痛みには鍼施術、関節痛のような慢性痛には灸施術というような説明を行っていますが、それに加えて歴史的な成り立ちの部分でも勉強していく必要がありそうです。
当院では、比較的しっかりとお灸の施術が出来る環境が整っていまして、
濡れた和紙の上にもぐさを捻る「台紙灸」
紙の筒の上にもぐさを載せる「温灸」
魚の目やイボ・不眠治療の際に直接肌の上にお灸をすえる「直接灸」
髪の上からほんのりと頭のツボを刺激する「棒灸」
など、多種多様なラインナップを取りそろえています。
それぞれのお灸のやり方によって微妙に違うモグサの種類など、いろいろ楽しんで施術を受けていただければと思っております。
ご希望があれば「モグサの種類はこのようなものですよ」と説明好きの院長がいろいろお話しさせていただきますので、お気軽にお声かけ下さい♪
2018.07.20
あいかわらず暑い日が続いております。
今日の枚方市は最高37.7℃で、これでも昨日よりも1.2℃も低いらしいです。
なにがなんやら分かりませんが、熱中症には本当に気をつけましょう!
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さて、今日のテーマは「冷やすのか?温めるのか?」です。
患者様からのご質問で、結構多いんですよね、冷やすのと温めるのとどちらがいいんですか??っていう疑問。
今回はそれにおこたえしていきましょう。
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まず、ぎっくり腰の場合。
不意に身体を動かしたときや、何かものを持ちながらバランスを崩したりして「グキッ!」「ピキッ!」。
あいたたたた、やってしまった・・・。
ぎっくり腰のご経験がある方なら、思い出すのもツラい瞬間ですが、このあとは冷やしますか?温めますか?
答えは「冷やす」です。
急性の痛みの場合は、炎症が局所に起きていることが大変多いので、じっとしていても痛みが「ズキズキ」したり、ちょっと動かしただけでも「ピキーン」と痛みが走ったりすることが多いです。
こういう痛みの時は、しっかり冷やして局所の炎症が増えないようにしましょう。
冷やすことで炎症そのものを抑えることができることと、炎症物質の拡散を抑える効果も期待出来ます。
ですから、「アイタッ!」という傷め方をした場合は、まずは「冷やす」と覚えておいて下さい。
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続いて、気がついたら痛くなっていたという腰痛の場合。
特に覚えがないんだけれども、気がついたら痛いということもよくありますね。
じっとしていたら意外と大丈夫でも、動かし始めや立ち上がるときにイタタタタ・・・となって腰が伸びない、動いているうちに何となくラクになってくる・・・というようなパターンも結構な頻度で見られます。
こういう痛みの時は「冷やす?」「温める?」
答えは「温める」です。
動き始めが痛いという場合は、腰の血行がよくないために腰の筋肉周囲が硬くなっていて、その状態で筋膜が引き伸ばされるために「イタタタ」となることが多いです。
動き続けていると血行が回復してくるので、筋組織がほぐれてきて痛みが軽減する、という感じになります。
いわゆる慢性腰痛の方がこのようになったりしますが、温める方が血行が促進されるので、積極的に患部を温めた方がよいですね。
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それでですね、以下のパターンもしばしば見られるので注意が必要なのですが。
「慢性腰痛の人がぎっくり腰になって、いつもの経験から温めた結果よけいに痛みが酷くなった!」というパターン。
「いつも腰が痛くなったらお風呂でゆっくり温めたらラクになるので、いつもよりゆっくりお風呂に入ったら痛みがよけいに酷くなって寝られなくなった」など、覚えのある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ギクッときたら冷やすということを知っておけば、「これはいつものとは違うから、冷やさなアカンなあ」となってオッケーですね。
自分の身体を知っているばかりに逆をしてしまうということもあるので、ご注意下さいね。
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まとめますと、「ギクッときたらとにかく冷やす!」「動いているとラクになってくる腰痛は温める!」。
こういう感じで宜しくお願いします。
ちなみに冷房がよく聞いた部屋ですと、腰痛や神経痛が出やすくなりますので、熱中症対策とともにお気をつけ下さいね。
まだまだ暑い日が続きます。
ご自愛下さいね。
2018.07.17
今朝の天気予報でいっていましたが、本日も枚方市は36度という猛烈な暑さが予想されています。
体調管理にはくれぐれもお気をつけ下さい。
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さて、昨日は汗をかくことで身体を冷やす効果がありますよ、という記事を書きましたが、今日は出勤してからプランターの水やりのついでに「打ち水」を当院のまわりにまいてみました。
理論的には汗が乾くときに気化熱で身体を冷やすというのと同様に、打ち水が乾くときに地面の熱を奪って冷やす効果が期待出来るというものです。
僕個人としては温度低下を体感するというよりは、打ち水が気化される際に空気の層が動くことで、柔らかな風ができるのが涼しさを生み出すような気がしています。
打ち水をするにしても、真夏の日中に行うと逆に熱風を浴びるような形になってしまうので、できるだけ朝速くに出勤して、打ち水をまいてみようかなと思っています。
冷房ももちろん効果は大きいのですが、できるだけ先人の知恵を学んで省エネしながら暑い夏を乗り切りたいものですね。
2018.07.16
日本全国熱い日差しが降り注いでおりますが、皆様いかがお過ごしですか。
僕は日曜のお昼に自宅の草刈りをしたのですが、日頃ほったらかしにしていたせいでメッチャクチャ雑草がボウボウに生えていまして、それはそれは難儀しました。
で、虫さされ対策もあって長袖長ズボンで作業をしたのですが、まあ暑いこと暑いこと。
水分を先に大分摂っていたつもりだったのですが、それでも汗ズクズク・目がクラクラしました。
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僕はさあこれから作業するぞ!と思って準備をしてからだったので大丈夫でしたが、汗というのは知らぬ間に結構でているもので、この知らないうちにかいている汗を「不感蒸散」といいます。
身体の表面を汗で濡らし、その汗が乾くときに気化熱として体温を下げるという仕組みになっています。
ですから、自宅に居て特になにもしないからといって水分を摂らなかったりすると、知らないうちに脱水症状になる恐れがありますから危険です。
脱水症状に一度なってしまうと、そこから水分を摂っても体調が元に戻るまで時間が掛かってしまいますので、脱水症状になる「前に」、こまめな水分補給をして下さい。
とくに高齢者は自分自身の体調変化に気づきにくくなることがしばしばありますし、トイレが近い方は足腰の不調があるという理由等で水分摂取を控えられることがあるので、ご自分はもちろん周りの方々も十分ご配慮下さいますようお願い致します。
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今週の天気予報で、連日35度以上の猛暑日が予想されています。
当院においでになる際はもちろん、普段の生活においても十分にお気をつけ下さいますようお願い申し上げます。
2018.07.11
おはようございます。
先週からの豪雨によって被災された方々にお見舞い申し上げます。
今週に入り梅雨明けして一気に暑くなりましたので、体調管理にはくれぐれもお気をつけ下さい。
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さて、その猛暑でなりやすくなるのが「こむらがえり」ですね。
身体の中の塩分が少なくなると、筋肉を収縮させるメカニズムのバランスが悪くなって「つりやすく」なります。
この時期は寝ている間に汗をかいて、その明け方に「ふくらはぎにビシッと痛みが走る」ことが多いですね。
対策としては、寝る前にひとつまみのお塩をなめてから布団に入るとつりにくくなります。
梅干しやお漬け物を一口食べるというのでも良いですね。
特に高血圧対策などで減塩食にされている方は、もともとの塩分が少なくなっているのでつりやすくなっていることがありますから、ご注意下さいね。
よく「こむらがえりには水分を摂ればよい」と言われる患者様がいらっしゃいますが、一緒にちょっぴり塩分を摂るようにしてもらえれば、と思います。
脱水症状にも気をつけて、健康管理に十分ご配慮下さいね。
2018.06.06
昨晩からの雨が降り続いています。今日一日雨模様とのことで、いよいよ梅雨空が近づいてきましたね。
こんにちは。院長です。
昔から雨が降ると身体のあちこちが痛むと言ったりしますが、これには理由があります。
天気の良い悪いの変化とともに、大気中の空気圧も変化します。
晴れると高気圧、雨だと低気圧ですね。
低気圧になると、空気自体が身体表面を押す力が減ります。
そうすると、関節の中の圧力が高まって、関節が膨らみます。
関節を囲む袋には痛みを感じる細胞がたくさんありますので、関節が腫れると痛みを感じる事が多いのです。
同様に神経の通り道についても同じように圧力が変わりますので、結果的に膝痛やヘバーデン結節のような関節痛や、座骨神経痛や肋間神経痛のような痛みを伴う疾患が、この梅雨時に増えたりするのです。
雨が降ると身体が痛むというのは、このような自然の力と身体の反応が密接に絡み合って起きる症状なのです。
鍼灸治療は気血の循環を促進し痛みを緩和させますので、これからの季節を乗り切るためにご活用下さればと思います。
いちおう頑張って書いたので下に膝関節をモデルにしたイラストをつけておきますね!!
へたっぴですけど、文字だけよりは分かりやすいかと思います♪
2018.04.22
こんにちは。久々のブログ更新となります。
ホームページのデザインを変更しまして、ブログの最新記事に素早くアクセスできるようになりました。
これからもう少しこまめに書かなければ!頑張ります!
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先週は前半が寒く後半が暑いというこの季節特有の変化の多い一週間でした。
このような時期は、気温差に身体がついて来られなくなって風邪を引いたり、活動性が上がって怪我をすることが増えたりします。
特に要注意なのは「ぎっくり腰」!
当院でも先週までの2週間で、腰痛・ぎっくり腰の症状で初診に来られる方が相次ぎましたし、以前から来られている患者さんでも「腰の具合がわるいねん」と訴えられる方が多くなっています。
一度温かくなると身体が緩むのですが、そこに冷気が入ると一旦ゆるんだ身体が暖まるまでに力を入れてしまい、筋膜が断層状態になって腰痛やぎっくり腰を引き起こすことが多くなります。
また、腰の上の方を傷めたのを庇っているうちに、腰の下にある仙腸関節に負担が掛かって、いわゆる「かばいたみ」という状況になりがちです。
これは慢性化の第一歩というべきもので、治療期間も長くなってしまいますので、早めの施術をオススメします。
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腰痛・ぎっくり腰にならないためには、日頃からのストレッチや運動が有効ですし、一般的には重い物を持ったときに傷めるというイメージが強いのですが、実際は「ヒョイ」と動いたときに傷めることも少なくないですので、普段から意識をして動くように心がけた方がよいですね。
何気ない日常生活の中に、痛みのきっかけが隠れていますから、皆様是非ともお気をつけ下さいね。